【青森市】戸建てに太陽光発電を導入した時の発電量と節約額を計算してみた
「青森市みたいに雪が多い町で、ソーラーパネルってちゃんと発電するの?」
導入するかどうか決める前に、自分の町での数字を知っておきたいところです。
この記事では、青森市の日射量と気温・積雪のデータ(NEDO・気象庁)を使って、
- 青森市での発電量
- どのくらい節約できるのか
- どのくらいで元が取れるのか
- 蓄電池も入れた場合の予算感
を計算しました。
実際の数字は屋根の向きや広さ、家での電気の使い方によって変わりますが、一つの参考にしてください。
青森市の太陽光発電の年間発電量は約4,420kWh

青森市役所のあたりで、南向き・傾き30度の屋根にソーラーパネルを設置した場合の発電量です。
※kW(キロワット)は設置するパネルの大きさです。発電量の計算方法は「計算方法と前提」のページをご覧ください。
太陽光発電では発電した電気をそのまますべて使えるわけではありません。
昼に家にいる時間の長さで変わりますが、家で使えるのは発電した電気の3割ほどです。昼に使いきれなかった電気は電力会社に売ることになります。
電気の売値はソーラーパネルを設置してからの期間によって、以下のように定められています。
| 期間 | 1kWhあたり |
|---|---|
| 1〜4年目 | 24円 |
| 5〜10年目 | 8.3円 |
| 11年目以降 | 9〜11円ほど |
出典:調達価格等算定委員会 令和8年度以降の調達価格等に関する意見、新電力ネット 卒FITプラン
青森市で太陽光発電を導入した時の年間節約額
| 期間 | 電気代が浮く分(年間) | 売る電気(年間) | 合計(年間) |
|---|---|---|---|
| 1〜4年目 | 約5.4万円 | 約7.4万円 | 約12.8万円 |
| 5〜10年目 | 約5.4万円 | 約2.6万円 | 約7.9万円 |
| 11年目から | 約5.4万円 | 約2.8万円 | 約8.2万円 |
電気代が浮く分はどの年も約5.4万円で変わりません。変わるのは売る分で、1〜4年目の約7.4万円が、5年目からは約2.6万円に下がります。
- 1〜4年目:月10,600円ほどの節約
- 5〜10年目:月6,500円ほどの節約
- 11年目〜:月6,800円ほどの節約
買う電気は1kWhあたり約40.6円と、売る値段よりずっと高いので、発電した電気はできるだけ家で使ったほうが得です。
ソーラーパネルのメンテナンス費用は年3万円ほど
ソーラーパネルは設置したら終わりではありません。点検や部品の交換など、使い続けるための費用がかかります。
資源エネルギー庁の資料によると、5kWの場合の維持費の目安は次のとおりです。
| 項目 | 1回あたり | 目安の回数 |
|---|---|---|
| 定期点検 | 約4.1万円 | 3〜5年に1回 |
| パワーコンディショナの交換 | 約42.3万円 | 20年で1回ほど |
出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」(2024年12月)
パワーコンディショナは、発電した電気を家で使える形に変える機械です。20年間で合わせて約63万円、1年あたりに均すと約3.1万円です。
青森市は平年で最大101cmほど雪が積もる町です。雪の重さに耐えられる架台か、雪止めが付いているかも、見積もりのときに確かめておきましょう。
元が取れるのは約27年後
5kWを設置する費用は、今ある家に設置した場合の平均(1kWあたり約30.1万円)で約150.5万円(税抜)です。
ここでは補助金を使わない場合・維持費込みで計算しています。使える補助金は、記事の後半で紹介しています。
10年間で約67.3万円を取り戻し、27年目あたりで導入費用の元が取れる計算です。パネルは20年以上使えるものが多く、元が取れたあとの節約はすべて得になります。
蓄電池もつけた場合の節約額
昼の余った電気を7kWhの蓄電池にためておけば、家で使える割合は3割から6.5割ほどに増えます。
| ソーラーパネルだけ | 蓄電池もつける | |
|---|---|---|
| 1年目の節約額 | 約12.8万円 | 約15.4万円 |
| 導入費用(税抜) | 約150.5万円 | 約287万円 |
| もとが取れる年数 | 約27年 | 約29年 |
お金だけで見ると、青森市では蓄電池をつけると元が取れるのが約2年遅くなります。
そのかわり、蓄電池にはお金以外のメリットがあります。
- 停電しても電気が使える
- 電気代の値上がりに強くなる
- 支払いを終えた後の得が大きい
冬の停電が心配な町なので、蓄電池もセットで考えておくと安心です。
まずは見積もりを取ってみよう!

この記事の数字は役所のあたりで、南向き・傾き30度の屋根にソーラーパネルをのせた場合の目安です。
実際の発電量や費用は以下の要素によって大きく変わります。
- 自分の家の屋根の向きや広さ
- まわりの影
- 冬の雪の積もり方
- 補助金の有無
などなど、正直知識のない状態の素人が判断できるものではありません。
「うちの場合はいくらで、何年で元が取れるのか」を知るには、やはり実際にプロに家を見てもらって見積もりを取るのが最短ルートです。
太陽光発電の見積もり比較を取る際におすすめなのが「ソーラーパートナーズ」というサイトです。
ソーラーパートナーズは、2010年から太陽光発電と蓄電池の見積もりサービスを運営している会社です。
利用者数25万人以上にもなる太陽光発電比較サイトの大手です。
全国600社以上の加盟店は審査通過率9.8%の厳しい審査を通過している優良企業だけなので、安心して見積もりを依頼できます。
ソーラーパートナーズで紹介されるのは販売から工事、設置後の点検まで、自社で行う施工会社だけです。
工事を下請けに回さないので、中間マージン(間に入る会社に支払う手数料)がかからず、費用を抑えられるのが大きなメリットです。
見積もりは無料であり、見積もりを取ったからといって必ず契約しなければいけないわけではありません。「ソーラーパネルを設置するかどうか、まだ決めていない」という段階で申し込んでも大丈夫です。
ちなみにソーラーパートナーズには「イエローカード制度」「お断り代行」というサービスがあります。
- イエローカード制度
- しつこい勧誘があったら、ソーラーパートナーズに伝えるだけ。対応が悪い業者は、指導や登録抹消の対象になります
- お断り代行
- 「この会社はやめておこう」と思ったら、断りの連絡をソーラーパートナーズが代わりにしてくれます
この2つのサービスにより「見積もりを頼んだら、しつこく営業されるんじゃないか…」という心配もなくなります。
ソーラーパートナーズをおすすめするのはこういった「地味に嬉しいサービス」も充実しているからです。
- ソーラーパートナーズから電話があり、家の場所や希望を聞かれる
- 10日以内に地元の施工会社(最大5社)から連絡が来る
- 家と屋根を見てもらい正式な見積もりが届く
家を見に来てもらうのは少し手間ですが、その分ネットで調べるより正しい見積もりが出ます。
思っていたより安くなるパターンも多いので、まずは無料の見積もり依頼をしてみましょう。
青森市の太陽光発電事情

青森市で住宅用のソーラーパネル(10kW未満)を設置している家は2,316件です。一戸建ての世帯が77,864世帯なので、約34軒に1軒がソーラーパネルを設置している計算になります。
5年前(2021年3月末)は1,408件だったので、この5年で908件(約64%)増えました。ご近所でも、ソーラーパネルを導入する家が着実に増えています。
青森市でソーラーパネルを設置した場合の、月別の発電量をまとめてみました。
発電量がいちばん多いのは5月の約601kWhで、いちばん少ないのは1月の約80kWhです。
青森市は平年で最大101cmほど雪が積もる町なので、ソーラーパネルが雪に埋もれる日は発電がほぼ止まります。
そのぶん春から秋にしっかり発電する、という考え方になります。
青森県内の普及率ランキング:青森市は40市町村中24位
| 順位 | 市町村 | 普及率 |
|---|---|---|
| 1位 | おいらせ町 | 約8軒に1軒(12.1%) |
| 2位 | 六戸町 | 約9軒に1軒(11.6%) |
| 3位 | 八戸市 | 約11軒に1軒(9.1%) |
| … | … | … |
| 22位 | むつ市 | 約32軒に1軒(3.2%) |
| 23位 | 板柳町 | 約32軒に1軒(3.1%) |
| 24位 | 青森市 | 約34軒に1軒(3.0%) |
| 25位 | 野辺地町 | 約34軒に1軒(2.9%) |
| 26位 | 平内町 | 約36軒に1軒(2.8%) |
出典:資源エネルギー庁 市町村別導入量(2026年3月末時点)、総務省 令和2年国勢調査(住宅の建て方別一般世帯数)をもとに当サイトで計算
青森県で一番ソーラーパネルを設置している割合が高いのはおいらせ町で、約8軒に1軒です。青森市は県内で真ん中あたりにあたります。
近隣の市町村との比較
| 市町村 | 1kWあたりの年間発電量 | 冬の発電(5月比) | 普及率 |
|---|---|---|---|
| 青森市 | 約883kWh | 2割 | 約34軒に1軒 |
| 蓬田村 | 約884kWh | 2割 | 約81軒に1軒 |
| 平内町 | 約950kWh | 2割 | 約36軒に1軒 |
| 黒石市 | 約910kWh | 2割 | 約27軒に1軒 |
出典:NEDO 日射量データベース(MONSOLA-20)、気象庁 アメダス平年値(1991〜2020年)、資源エネルギー庁 市町村別導入量(2026年3月末時点)、総務省 令和2年国勢調査(住宅の建て方別一般世帯数)をもとに当サイトで計算
近くの町の中では平内町との差が大きく、青森市より発電量が約8%多くなります。
ソーラーパネルを設置している家の割合は黒石市のほうが高く、約27軒に1軒です。
青森市で太陽光発電を導入するときに使える補助金

青森市で太陽光発電や蓄電池を導入するときに使える補助金は次の2つです。
補助金は年度ごとに内容が変わり、募集が終わっている場合もあります。詳しくは各公式サイトで確認してください。
青森県の制度をもとに、青森市が窓口になって出す補助金です。青森市の持ち家に設置する太陽光発電と蓄電池が対象です。
太陽光は1kWあたり5万円(上限25万円)、蓄電池は費用の3分の1(上限35万円)です。
国の蓄電池の補助金です。青森市の補助金とは重ねて使えません。1kWhあたり3.45万円(上限60万円)が出た年度もあり、毎年早い時期に予算に達して締め切られています。
家を新しく建てる人や、断熱も含めて家全体を大きく改修する人は、国の住宅の脱炭素化促進事業(ZEHの新築で1戸45〜55万円など)も使える場合があります。
※補助金によっては、FIT(売る電気の値段を国が決める制度)を使わないことが条件になっているものがあります。その場合、売る電気の値段はこの記事の計算より安くなります。
補助金は受付の期間や条件が細かく決まっていて、年度の途中で締め切られることもあります。「自分の場合、どの補助金がいくら使えるのか」は、見積もりのときに業者に聞くのが一番確実です。
まずは見積もりを取って、補助金を引いた実際の金額を確かめてみてください。

